2025年最大のアウトプットは本を書いたことかもしれません。卒論より真面目に本を書きました。卒論は真面目に書いた方がいいと思いますよ?(まだ書いてない)
この記事は力強くブログを108記事アウトプットする日の20251227、Youreinの3記事目です。
書いた本
こちらから購入できます → INSIDE the GATE No.1 【特集】追跡!市有湯川源泉 - Yourein's Bookshelf - BOOTH
シリーズ化することを見越して「シリーズタイトル, 号, 巻タイトル」という形にしました。
元々は「INSIDE the GATE Hokkaido」という形で北海道各地に限定した誌名とする予定でしたが、これはやめました。
記念すべき第1巻は現在の居住地である函館、その奥座敷と言われる北海道の古湯、湯の川温泉を特集しました。
函館市はこの湯の川温泉に関する事業を行っています。より具体的には、まるで上水道のように温泉を施設や住居に送湯する事業です。湯の川温泉地区にはこの市から供給される温泉を用いて事業を行う事業者や、温泉の供給を受けるマンション、個人宅などがいくつも存在します。
そんな函館市の温泉事業の今、そして昔から、湯の川温泉の歴史と人の営みを探りました。
本を作った、そして売った
12/31、東京ビックサイトで行われたコミックマーケット107 2日目でこの本を頒布しました。
この本をどうして作ろうと思ったかとかそういう話は一旦置いておくとして、このブログでは本を書くことによって思ったこと、感じたことなどを書こうと思います。
一つの物語を書くということ
というほど高尚な文章を書いたつもりはないですが、少なくとも普段のこのブログよりは真面目です。
文献調査も行いましたし、実地調査にも赴き、事実確認や本を作成するための資料を集めました。
これはブログに落とし込むと、数本の記事を合わせたシリーズものを書くということと同義なのですが、ブログと異なることは途中で書くことをやめると新刊が出せなくなるということです。
何が言いたいかというと、一度シリーズを書き始めたらそのシリーズを書き終えなければならないという強制力が発生するということです。
思った以上にこれは厳しいことで、特に今回書いたINSIDE the GATEは論文のようにいくつかの章をエビデンスとして一つの結論に至るという構成ではなく、章ごとに話が変わる、どちらかといえばオムニバス形式でした。原稿を書いている時は広げた風呂敷をどうやって閉じるかということを考えながら書いていました。もっとも、その作業って「ページ割」として最初に決めちゃうものですが、本を作るのはこれが初めてなのでそもそも当初のページ割から結構内容が変わったりなどしたというのが理由だったりします。
今回は20ページ (本文16ページ) の中綴じ本でしたが、正直なところではさらにページ数を増やして多くの情報を載せられたらよかったなという気持ちがあります。そうできなかったのは時間や資料集めの問題などですが、なんにせよ広げた風呂敷をちゃんと畳めたのかは自分でもよくわかっていません。
本当に本を売りたかったのか
本を作って満足したというわけではないのですが、本を売るというモチベーションがあまり自分にはなかったように思います。
結局見本ページは通販公開まで公開しなかったですし (準備はしていた)、サークルスペース展示用のポスターなども用意していませんでした。
それでも、当日のサークルスペースで「ついで」としてある程度の部数を買っていただけたことはありがたいことです。
このYourein's Desktop.iniは言ってしまえば壮大な自分の独り言で、最初から誰かに読まれることなど想定していません。自分が積極的にこのブログの記事を宣伝することは滅多にないですし、たまに本当に誰が読むのかわからない、ためにもならないしエンターテイメントとして消費することもままならない記事を書くこともあります。でもそれは独り言なので別に問題はない。そういう理屈です。
今回書いたINSIDE the GATEも、結局は独り言なのかもしれません。
…………独り言とは言ったのですが、ありがたいことになぜかこのブログには固定ファンらしき人間がいるらしく、そういう少しひねくれたあなたにはオススメの本です。
人の思考を垣間見るための本
同人イベントで本当によくわからない論評本を買うのが実は結構好きなのですが、楽しみ方はなんだか本当によくわからない個人ブログを読むのとよく似ているような気がします。
オタク気質というのは一種の偏愛の現れと捉えることもできますが、その偏愛さを垣間見るのは意外にも難しいものです。「マツコの知らない世界」という長寿番組がありますが、雰囲気はその番組によく似ています。自分はその分野に興味はないかもしれないが、オタク気質をさらけだして全てを話してほしい。というのは対面のコミュニケーションでは相当失礼な行為だと思います。話してもらった結果、拒絶の感情をさらけ出すようなことを行えば最悪です。
そこで、私たちは紙やバイト列といった仲介者を用意するわけです。実際この文章はLLMなどを利用せずYoureinが手で書いた文章ですが、Youreinがこれを口で話すのとは全く違います。
私は読者の顔なんて考えていませんし、ただ自分の思考をリダイレクトするようにキーボードを叩いています。
そんな文章に出会うのもまた難しいことなのですが、同人誌即売会というのはそもそもそういう仲間探しの文脈を持ったものだったなと。そんなことを思い出すのには良い機会だったと思います。
次の本は書くんですか?
No.1と付番したからにはNo.2についてすでに考えているように思うかもしれませんが、全くそんなことはありません。
先ほども書いた通り、思考のリダイレクト先、壮大な独り言として本を書いている以上、言葉が出てこなければ本は出ません。
つまり、気が向いたら書くかもしれないということです。
